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NMB RT6652TWJPのメンテと改造

ミネベアメンブレンのRT6652TWJPを手に入れた。
一般的なラバードームとメンブレンシート接点のキーボードでは、良いタッチと評価されるモデルです。

NMB_RT6652_01.jpg


一回NMBメンブレンを打ってみたった。ただそれだけで入札。
スタートが3kとちょっと高めだったので、ギリギリ待って5k程度で落とそうと思ってた。
静観してたら、1日前に入札始まっちゃって、すでに5k超え。
ラスト10分でせり上がるんだから、今5kとかヤメロYO!
これ新品でも4.6kだったキーボードなのに。

でもそこそこ良品に見えたので、6kぐらいまでなら……と思ってたらラスト1時間時点で6k超え。
諦めようかと思ったが、血迷いました。8kで入札。結局6.8kで落としました。
送料含めて8kのキーボード。いくらなんでも、新品の倍の価格はねーだろ。

今日届いたんですが、開けてびっくり、新古でした。
それでも8kは高いけど、新品でNMB叩ける機会は今だとそうそう無いので、そういう物だと心を納得させました。

NMB_RT6652_14_B.jpg   

残念ながらRev Bです、たぶんショップUで売っていた物、でも箱にステッカー貼って無かったな。
※UAC販売がステッカー有りでショップU販売がステッカー無しだそうです。

さてそのままの状態で叩いてみる。
まずはキートップの表面処理にびっくりします。ショップUの宣伝でも書いてありますが。とにかく異質です。
平たく言えばキートップが塗装仕上げなんですよこれ。シルク印刷の印字の上から、硬度の硬い艶消し塗装でコーティングしてあるんです。
触った感じはマット塗装仕上げの家電製品見たいな肌触りですが、そこに非常に「硬さ」を感じます。
ただ凄い汚れやすそうな仕上がりで、実際箱から開けてばらしているうちに、何個かキートップが汚れていました。

これは掃除面倒かもしれない。こなれて来て少し光沢出てくるまでだめなのかも。

タッチですが、思っていたより底付きがしっかりしていません。タッチも統一性があまり無い。
新古ですが、安い部品を適当に組み上げた仕上がり感が全快です。
外観では無くて、組み付けた感じが悪いイメージですね、筺体のデザインも作りも、見た感じそんなに悪くありません。

さっそく分解メンテナンスしました。

NMB_RT6652_02.jpg

筺体裏側のタッピングネジ4本を外して、筺体上部を後ろから持ちあげる様に引きはがします。筺体手前はツメで噛んでいるので折らないように慎重に引きはがします。
途中カーソルキーが筺体上部に引っかかって持ちあげられないので、カーソルキーキートップを外して引きはがします。
他のキーは抜かないでもばらせます。

筺体上部を剥がしたら、F9キーの下側の方にタッピングネジが一本あり、筺体下部と繋がっているので外すと、メンブレンとキーガイド一式が取り外せます。

スライダーハウジング部(黒いプラの部分)ですが、全くゴミがありません、さらに艶消し黒で塗装されていました。
検品シールが綺麗に残っているので、レストアしたわけでは無く、新古である証拠とも言えます。
わざわざハウジングを塗装してあるのは、ずいぶん無駄な手間掛けてると思った。こんな部分テカテカの黒プラスチックでも問題無いだろうに。

裏面は鉄板なのですが、これとハウジング部が20本程度のタッピングビスで固定されています。
この間にメンブレンシートとラバーカップが挟まれているわけです。
この辺の詳しい解説は猫のキーボードルームの記事を参考にしてください。

ネジを全部取ると鉄板が引きはがせます。メンブレンシートとメンブレンシートに接着されたラバーカップと謎の不繊布が出てきます。軸はハウジングを軸とキートップで挟み込む形になっており、キートップを外せばロック等は無く外れます。
謎の不繊布ですが、たぶんこれは底付き時に音が響かないようにする為と、鉄板とハウジング間のクリアランス調整の為のクッションだと思われます。

鉄板はハウジング側のボスに当たって固定されているので、間は3.5mm程のクリアランスがあります。
そしてメンブレンシートを押さえ付けるハウジング側の突起は2.7mmしかありません。
差し引いたクリアランスは0.8mmですが、メンブレンシートは0.7mmなので、0.1mm足りません。
おそらくこの部分を不繊布でクッション代わりにしているのではないかと思われます。

無い方が音が響きそうで良いと思うんだけど、代わりに薄いアルミ箔テープでも貼らないと、クリアランス埋められずだめかもしれない。

鉄板ですが、正直「弱すぎ」な鉄板です、0.5mmぐらいはあって、上下の長辺はプレスで折り曲げしてあるんですが。
鋼板じゃなくて生材でも使ったのかと思うぐらいヘナヘナな柔らかさです。
これは正直良くない、厚いのに差し替えるか背面を補強するだけで底付き感が向上すると思う。

ここで失敗に気が付いた、ばらす前にキートップ全部はずしておいた方が良かったです、ハウジングだけの状態だと、キートップリムーバーで引っ張りにくくて凄い苦労した。
軸メンテで分解したいなら、先にキートップを外しておくべきです。

なんとか軸を全部取り外しました。今回軸とハウジングにはドライファストルブ(乾式潤滑剤)を使いました。
良質な音か騒音かは判断が分かれるところですが、元々ある音を殺さずにメンテナンスしたいなら乾式潤滑剤がお薦め。
とにかく嫌な音を消したいならシリコンスプレーの方が良いですね。作業もかなり簡単です。

NMB_RT6652_03.jpg


板に両面テープを張り付け、そこに軸を固定していきます。この状態にしたら、ドライファストルブを斜めから側面に向かって吹き付けます。45度方向から吹き付ければ左右二回で4面全面に塗布出来ます。
これを5回塗り程度やります。
ハウジング部分も、裏から穴に向かって二面5回塗りします。

 NMB_RT6652_05.jpg

塗布完了後はこんな感じ。

NMB_RT6652_06.jpg

塗布前の画像ですが、軸のアップ。
4本出ている足がラバーカップをまたいで、直接メンブレンシートに底付きします。
メンブレンシート下は鉄板ですから、ラバーシート一枚物のゴムゴムした底付きが無いわけです。

NMB_RT6652_07.jpg

キートップの画像、キートップは最近の物よりは結構肉厚です。材質は塗装仕上げなので、PBTなのかABSなのか不明。

NMB_RT6652_08.jpg

「・」の印字大きすぎ、なんか妙に存在感ありすぎです。逆に「*」は丸すぎ。
新古なだけに、非常に綺麗なコンディションです。

NMB_RT6652_09.jpg

ホームポジションの「F」キーですが、突起もありますが、キーのカーブ自体がきつくなっています。
このほかにも「J」とテンキーの「5」も同じようにきついカーブになっています。
これ結構判りやすいと思う、まぁタッチタイピング出来ないんでホームポジション関係無いんですけどね。

分解して気が付いたのですが、筺体がかなり歪んでいます。左右両端が持ちあがる方向に気持ち反っています。
おかげでコントロールキーが斜めに傾いている様に見えます。

NMB_RT6652_13.jpg

筺体を治具にでも固定して矯正するか、背面にアルミのL字アングルでもリベット止めして直した方が良いかも。
筺体その物もちょっと華奢な構造だと思う。肉厚は結構あるんだけど、筺体下部の方が弱い構造で、反っている上部に引きずられている感じがする。

NMB_RT6652_17.jpg

筺体上部をひっくりがえして置くと、この様に中央部が持ちあがって隙間が出来ます。

NMB_RT6652_18.jpg

そのまま置けば、両端もこの程度浮いているのが判ります。
筺体下部もリブや壁の多い奥側が同じように反っています。

鉄板の作りといい、筺体の構造といい、正直あまり強度のある設計がされていません。この肉厚の筺体とあの鉄板でこの歪みってのは、日本の製造業では怒られるレベルです。
製造上の問題では無く、設計上問題があるのでかなり致命的じゃないかな。このへん富士通とかはかなり良く作ってあります。東プレなんかも考えて作ってるし。
筺体下部をもっと深い箱にして、上部を肉薄で成型するべきだったんじゃないのかな。
鉄板も弱いので、全部筺体上部の反りに引きずられてしまっている。

軸をハウジングに組み付けて、組み立てます。
叩いた感じですが、かなり改善しました。キーすべてが良い感じに統一感出ています。

しかし叩いた感触ですが、まだ慣らしの終わっていない道具の様な状態です。
30分ほどタイピングソフトで鳴らしてみた所、かなり良さが際立ってきました。

まず感じる所ですが「キーを押した感触が重い」
これはリアフォと富士通メンブレンに慣れているので、キーがすごく重く感じます。
タイピングソフトでならした後では、少し気にならなくはなりましたが、やはり重い部類なんじゃないのかな。
調べるとRT6656だともうちょっと軽くなるそうです。RT6652は重いのだそうな。
タクタイルですが結構あります、ただししょっぱなから重めのタクタイルで、その後リニアに底付きします。
慣れるとリニアタッチに近いキーボードと感じるのではないかな。

音もチャカチャカとメンブレンらしからぬ良い音がします。これはJustyでも似た音してたけど、RT6652はもう少し音が大きいかな。耳障りでは無いので騒音とは言えません。

底付き感ですが、メンブレンではなかなか味わえない硬さがあります、ただし鉄板の剛性不足のせいか「硬さ」に統一感が無い(と言うか弱い)気がする。とはいえゴムゴムメンブレンよりは、遥かに良いタッチです。
今かなり調整の効いた富士通メンブレンのFKB8811よりも、底付き感は良いと思う。

押した瞬間はメンブレンのタクタイルですが、それ以外全てがALPS軸みたいな感触のするキーボードですね。
設計の甘さと組み立ての雑さで、悪い面が結構出ていますが、補うように改造すれば、かなり良いキーボードに化けそうです。

気になった点

このキーボード、ステップスカルプチャーなんですが、最下段のキーが低いんですよね。

NMB_RT6652_10.jpg

カーソルキーとテンキーは最下段高くなっているのに、メインキー側だけ最下段が低くなっています。

NMB_RT6652_11.jpg

実際タイピングで、この低さがマイナスになる事は無いんですが、なんとなくステップスカルプチャーなら最下段は高くなってる方が良い感じだと思うんですけど。

たぶんこれキートップを目視しにくいので最下段のキー上部を手前に向けているんだろうなぁ。
キー手前部分ですが、FKB8724の様な「低さ」はありません。どちらかと言えばキー手前部分は「高い」部類なんじゃないのかな。メカキーならともかく、メンブレンだと無駄に高い気はする。

そのせいなのか、チルトスタンドを立てると、物凄い立ちます。タッチタイピング出来ない人なので、視界にキー印字が見えないとだめなのですが、この傾斜だと良く見えて打ちやすいです。

後LEDの窓ですが、光漏れのマスキングがいい加減で、窓だけじゃなくて、LED枠全部が光ってしまいます。

NMB_RT6652_12.jpg

これはいただけません、後で光を通さない物でマスキングし直さないと。

色々難癖付けてきましたが、まぁ悪いキーボードでは無いです。
でもこれ打つなら、リアフォの108か106叩けば良いんじゃねーの? とも思った。
新古とはいえ8k出して買う代物では無い気はする。運が良ければリアフォの程度中をオクで買えそうだもん。
リアフォなら掃除すれば十分使えるレベルに直せるし。

物書き用としては、タッチの重さ以外はかなり良いキーボードです。キートップの形状も軸の押しやすさも十分高水準の部類に入ります、タイピングもかなりしやすい。
※かなり慣れた現在だと、HHKLight2の様な、長文を打っていると重く感じる程ではありません。
接点はタクタイルの少し後に入力が認識されます。この時点でストロークの半分程度だと思う。残り半分押して底付きという感じでしょうか。

ゲーム用ならベストなキーボードかもしれない、メカキーと違ってメンブレンだから、ちゃたらないのも好印象。

新古で6Kなら買っても良い気はする、黄ばんでいるモデルだと3k以下ですね。おそらくキートップは、塗装仕上げの関係でレトロブライト出来ません。
でも価値観だけの相場であって、2014年の今、この値段じゃ手に入らないんだろうな。
キートップの予備が欲しいので、新古あったら後2枚欲しいかも。

省スペースじゃないので、マウスの位置がかなり離れる羽目になりましたが、しばらくこのキーボードを使ってみようと思います。

追記
インジケーターLED窓の光漏れを直した。
最初は銘板を剥がして手塗りでもしようと思っていた。この手は両面テープで止まっているだけの物が殆んどだから、温めれば大体はがれる。
ドライヤーで温めて見るが、びくともしない。裏から窓部分見ると、筺体と銘板の隅部分に接着剤らしき物がはみ出ている。
これ接着かよ! 仕方が無いので、この状態でなんとかする事に。
結局窓部分をマスキングテープでマスクして、黒の缶スプレーで塗る事にした。
窓の寸法は1.8mm*3.6mm程度で、マスキングがしっかり出来るわけが無く、塗料が窓側にしみ込む可能性が高い。
そこでスプレーをかなり離して、ちまちまと重ね塗りして対処した。これ失敗したらもう直し様が無いからね。

NMB_RT6652_15.jpg

塗り上がった状態がこんな感じ。
試しにNumlockだけ塗ったが、かなり手間がかかるのと、他のインジケーターはめったに点灯させないので、これで終わりにした。

NMB_RT6652_16.jpg

出来上がりの状態。光漏れせずにきっちりと窓だけ光っています。素晴らしい。
残りは筺体の反り返りの矯正と鉄板の補強ですね。筺体下部はあまり空間が無いので、上手く考えないといけません。

さらに追記

筺体矯正と鉄板補強を考える為に、また分解して調べた。
筺体下側にはリブが立っているのだけれど、寸法測ったらリブと鉄板は接触していないことが判明。
実際に鉄板と当たっているのは画像赤マルの部分だけでした。

NMB_RT6652_19.jpg

しかも底面と並行じゃないと言う、物凄い面倒な作り。
手前側は底面と鉄板用ボスは1mmのクリアランス。
奥側は4.5mmと斜めに傾斜してやがりました。なんと言う無駄な作り。
ただし、リブと鉄板は平行になっていて、きっちり1mmの隙間になっています。
これなら1mm鉄板が仕込める事になるんですが、リブ避けやビス避けの加工穴が必要になります。
手作業はちょー面倒なので、やるなら図面書いて精密鉄板加工頼んだ方が良い。

とりあえずゴム板を張り付けて、鉄板が筺体底面にしっかり接触するように作ってみた。

NMB_RT6652_20.jpg

組み上げて叩いた感触ですが、物凄い安定感があります。筺体の強度が跳ね上がった感じですね。
KB3920叩いてた感じが、マジェスタッチ叩いている感覚に向上したと言えば判るだろうか。
リアフォやリベルタッチと言わない点がミソ、そこまではさすがに剛性感上がっていません。

タッチの統一感もかなり増しています。筺体の反りかえりはまだ治っていませんが、鉄板加工頼んだら、筺体裏側からビスで反りを矯正するように固定すると良いかも。

まぁこのままでもかなり良い感じなので、しばらくこのままかもしれない。


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さらさら

2015.06.09 19:05 #- URL[EDIT] 返信

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